この度GOLD FLOGでは、2025年1月10(金)から2025年1月20日(月)の会期にて、Fumika Anayama 個展「百鬼招来譚」を開催いたします。
釉薬の下に絵付けを施す「染付」という技法を用いて繊細な文様が描かれた、大小さまざまな招き猫を展示いたします。
この機会に是非ご高覧ください。
STATEMENT
神と仏、妖怪と人間、現実と幻想が交錯する曖昧で多層的な日本文化を分解・考察し、再構築するまでの思索の跡を描いている。
幸運を呼ぶ存在として親しまれる招き猫を、縁起物としての象徴性を超え、独自に発展した日本文化の一環として捉え、作品を通じてその新たな解釈を提示している。
個展タイトル「百鬼招来譚」のこと
私は思考を物語として絵にする、漫画家のようなスタンスで制作をしています。そのため一体一体の猫がそれぞれの物語を背負っています。
主題は、日本の曖昧で多層的な文化を分解・考察し、再構築することで、招き猫を縁起物という象徴性を超えた、独自に発展し醸成された日本文化の一つのイデアとして捉え、その新たな解釈を提示することを目指しています。
そんな猫たちをまとめる言葉を考えたとき、まず「百鬼夜行」が適していると思ったけれど、それだけでは図(絵)のイメージが先行してしまうため、絵と同じくらい物語を押し出すために「譚」を付けました。また、「招く」という招き猫の動的な要素も加えることで、私の制作を総括し、かつ端的に言い表すタイトルになったと思っています。
GOLDFLOGにてご高覧頂けたら幸いです。福岡の皆さまよろしくお願い致します!