「Gravitational matters」

この度FIRST GALLERY TOKYOでは、2025年2⽉14⽇（⾦）〜3⽉2⽇（⽇）の会期にて、⾼⽊謙造 初個展「Gravitational matters」を開催いたします。
⾼⽊は2019年武蔵野美術⼤学を卒業、在学中より⼀貫してブロンズ鋳造による彫刻作品の制作・発表をしてきました。2023年より開始した「地球鋳型：」シリーズは、鋳造⼯程における「鋳型」に焦点を当てた、フィールドワーク的制作スタイルです。
本展では「地球鋳型：オリジン」を切り⼝とし、⾃⾝の制作理念へ回帰した新作20点近くを⼀堂に会する展覧会となります。この機会に是⾮ご⾼覧ください。

【STATEMENT】
1905-1916年、アルバート・アインシュタインによって特殊/⼀般相対性理論が提唱された。今⽇では、あらゆる分野の事柄を証明する根幹を担っている。
現代物理学は、観測者によって時間は変動することを、光速度を以て証明し、事象の地平線を越えた領域は観測不可能であることを計算で⽰した。⼀⽅で、⼈類は仮想通貨という史上最⼤の⼈⼯的価値を築き、⽣成AIによって虚構を消費していく新たな⽂化的現象を経験する。これらの理論や⽣業は、結果として「実在」や「価値」の本質を問うこととなった。素粒⼦の集合体である私はいま⼀度、「重⼒」という現象を再認識し、物理学的事実と哲学的価値判断を顕にするため、本展を試す。